自動配管洗浄などの機能がついているエコキュートでも、定期的なお手入れは必要不可欠です。
お手入れをすることで配管や貯湯タンクなどの衛生を保てるだけではなく、エコキュートの寿命を延ばすことにも繋がります。
しかし、どのくらいの頻度で、どの部分を掃除をすればいいのかわからない方もいらっしゃるでしょう。
そこで今回は、エコキュートの掃除頻度やお手入れ方法・注意点、専門業者に依頼する場合の費用相場などについて紹介します。
エコキュートのお手入れの重要性や掃除方法を知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
目次
1.エコキュートの適切な掃除頻度とは?
エコキュートの掃除頻度は、掃除する部分によって異なります。
個人で掃除ができる範囲は、ふろ配管・浴槽フィルター・貯湯タンクの3箇所です。
各箇所の掃除頻度の目安は以下のとおりです。
・ふろ配管掃除:半年 1回
・浴槽フィルター:1週間に1回
・貯湯タンク:1年に3回程
ふろ配管は半年に1回が目安となりますが、汚れ具合によっては半年経つ前に汚れが浴槽に浮き出ることがあります。
その場合はその都度、洗浄剤を使って掃除をしましょう。
浴槽フィルターは、ゴミが詰まりやすいので1週間に1回の頻度で掃除することが推奨されています。
また、貯湯タンクはタンク内の衛生を保つために、年3回ほど掃除をすると良いでしょう。
2.エコキュートのお手入れを怠るリスク
エコキュートの定期的なお手入れを怠ると、様々なリスクに直面する可能性があります。
主なリスクは以下のとおりです。
・汚れがお湯に混ざる
エコキュートのお手入れをしていない状態でお湯を使い続けると、汚れが混ざってしまう可能性があります。
例えば、ふろ配管に汚れが蓄積された状態だと、浴槽のお湯はりをするときに白い粉や茶色い汚れが流れ出し、お湯を濁らせてしまうこともあるでしょう。
配管に汚れが溜まってしまう理由は、追い焚き機能や入浴剤の使用によるものです。
追い焚きでは、浴槽のお湯を一度吸い上げ、お湯を温めてから再度浴槽に送る仕組みとなっています。
そのため、お湯を吸い上げた時に、お湯に混ざる皮脂や入浴剤などの汚れが配管に少なからず溜まってしまうのです。
また、エコキュートの中には配管の自動洗浄やUVによって除菌する機能が備わっているケースもありますが、完全に汚れや菌が除去されるわけではありません。
定期的にお手入れをしないと汚れが溜まり、キレイなお湯と混ざってしまい、不衛生な状態で使用しなければならなくなってしまいます。
・お湯から異臭がする
お手入れをしないとお湯から異臭がすることもあります。
浴槽の蓋を開けたら変なニオイがした場合、お湯に溶ける雑菌が異臭の原因です。
汚れたお湯は雑菌にとって繁殖しやすい環境であるため、その影響でいやなニオイが発生するのです。
メーカーが推奨する入浴剤を使うことでニオイを軽減することは可能ですが、入浴剤の使用はかえって配管の汚れを増やす可能性があります。
配管に汚れが蓄積されると浴槽のお湯は雑菌が繁殖しやすくなるので、悪臭を根本的に改善するためには掃除が必要です。
・稼働効率が低下する可能性がある
エコキュートの稼働効率が低下する可能性もあります。
フィルターや配管に汚れが詰まった状態だとお湯の流れが悪くなり、排水・給水に支障が出てしまう可能性があります。
例えば、お湯はりや追い焚きをする際に通常よりも時間がかかってしまい、稼働効率が悪くなれば、水道費や電気代が無駄にかかってしまう恐れもあります。
以前よりお湯はりや追い焚きが終わるのが遅いと感じたら、エコキュートの掃除をしましょう。
・エコキュートが故障する可能性が高まる
フィルターや配管の詰まりは、エコキュートの故障につながる可能性があります。
例えば、水垢や汚れの影響でエコキュート内の部品の腐食や摩耗が進むことで損傷が起き、エコキュートが正常に使えなくなるということもあります。
損傷状態によっては配管の交換やエコキュート本体の交換が必要になり、多額の修理・交換費用が発生します。
すでに10年以上使っているエコキュートであれば交換に適したタイミングですが、まだ設置から年数が浅い場合、大きな出費となってしまうでしょう。
余計な修理費や交換費を発生させないためにも、定期的にお手入れすることが大切です。
3.エコキュートのお手入れ方法
エコキュートのお手入れはそう難しいものではなく、やり方を知っていれば誰でもできます。
ここで、エコキュートの一般的なお手入れ方法を紹介しましょう。
ふろ配管の掃除方法
エコキュートにはふろ配管の自動洗浄機能が備わっていますが、水だけでは落とせない汚れに対しては専用の洗浄剤を使用しましょう。
ふろ配管掃除の流れは以下のとおりです。
1.浴槽の循環口より10cm程高い位置までお湯をはる
2.洗浄剤を投入する
3.「ふろ配管洗浄」のボタンを押して、1時間程放置する
4.洗浄をストップし、浴槽内のお湯を抜く
5.浴槽の栓を閉じて、再度循環口よりも少し高い位置まで水をはる
6.洗浄ボタンを押して、完了したら水を抜く
7.6を2~3回程繰り返して配管をすすぐ
ふろ配管用の洗浄剤はホームセンターやドラッグストアなどで購入できるので、いつでも掃除することが可能です。
エコキュートのメーカーの中には、独自で専用の洗浄剤を販売しているケースもあるので、そちらを使うのも良いでしょう。
浴槽フィルターの掃除方法
浴槽フィルターとは、浴槽の循環口に設置されている円形のカバーのことです。
湯はりや追い焚きをする際、お湯に混ざるゴミや髪の毛などの異物が配管内に入り込まないようにする役割があります。
そのため、汚れが溜まりやすいので定期的な掃除が必要となるのです。
浴槽フィルターのお手入れ方法は以下のとおりです。
1.浴槽フィルターを軽く左に回して外す
2.歯ブラシなどでフィルターを磨き、汚れを落とす
3.浴槽フィルターを取り付ける
浴槽フィルターは簡単に掃除できるので、普段のお風呂掃除をする時から、こまめにお手入れすると良いでしょう。
貯湯タンクの掃除方法
エコキュートでは水道水を使うので衛生面は問題ありません。
しかし、水道水には少なからず不純物が含まれているので、エコキュートを使い続けているうちにタンク内に水垢や汚れが蓄積してしまいます。
そのため、浴槽のお湯などに汚れが混ざってしまう可能性があるのです。
タンク内の溜まった汚れを取り除くためには、定期的に水抜きをする必要があります。
水抜きは年3回が目安でタイミングは自由ですが、真冬は水抜きの作業が大変なので、冬が来る前に1回水抜きを行うのがオススメです。
貯湯タンクの水抜きの手順は以下のとおりです。
1.エコキュートの漏電遮断器を「切」にする
2.給水配管の止水栓を閉じ、貯湯タンク上部の逃し弁を開く
3.排水栓を開いて1~2分間程、水を排水する
4.排水栓を閉めて、給水配管の止水栓を開く
5.排水口から水が溢れてきたら逃し弁を閉める
6.漏電遮断器を「入」にして、お湯が出るか確認する
貯湯タンクの水抜きをする際は、事故を防ぐために漏電遮断器を切った上で行ってください。
また、止水栓や排水栓などを開いたり、閉じたりする順番を間違わないように注意しましょう。
詳しいやり方は、エコキュートの取扱説明書を確認してください。
さらに、水抜きをする際は、エコキュートの動作や水漏れなどの点検を一緒に行うのも良いでしょう。
例えば、漏電遮断器の動作確認であれば、貯湯タンクユニットにある点検ボタンを押し、漏電遮断器が「切」になれば正常に動作していると判断できます。
また、貯湯タンクユニットや配管周りに水漏れがないか確認して、水漏れが発覚した場合には、メーカーや据付業者などに修理を依頼しましょう。
お手入れと合わせてエコキュートの点検を行うことで、不具合を早期に発見することが可能です。
4.ご自身で掃除する場合の注意点
エコキュートはご自身で掃除することもできますが、掃除をするにあたって注意しなければならない点があります。
その注意点とは以下のとおりです。
取扱説明書を確認して正しい手順でお手入れをする
エコキュートの掃除をする際は、必ず取扱説明書を確認してください。
また、機種によってお手入れの手順などが異なります。
上記で紹介した掃除方法は一般的な例であるため、使用している機種と同じ仕様になっているわけではないので、取扱説明書を確認して、その手順で掃除を行うようにしてください。
ふろ配管掃除では専用の洗浄剤を使う
ふろ配管掃除では、必ず専用の洗浄剤を使ってください。
食洗器用の洗剤、重曹やクエン酸を使った自己流の洗剤などを使うと、配管詰まりや劣化を進行させるリスクがあります。
最悪、故障の原因にもなるので、メーカーが推奨する専用洗浄剤を使うようにしましょう。
洗浄剤は適量使う
ふろ配管掃除で使う洗浄剤は、適量使うことも重要です。
必要以上の多い洗浄剤を投入すると、洗浄剤に水に溶けないことがあり、その状態で配管に流すと、配管が詰まって故障する可能性があります。
故障を防ぐためにも、適量の洗剤を投入するようにしましょう。
5.専門業者に依頼する場合にかかる費用相場
エコキュートは日常的な掃除に加えて、年に数回水抜きが必要となるので、思ったよりもお手入れに手間がかかります。
水抜きをする時間がない、難しいと思った時は無理に自力で行わず、専門業者に依頼すると良いでしょう。
専門業者に依頼する場合、費用がかかるので相場を確認しておくことをオススメします。
エコキュートの掃除・メンテナンスを依頼した場合の費用相場は、1~3万円です。
忠史、実際にかかる費用は依頼する業者やサービス内容によって異なります。
業者に依頼する場合、エコキュートの点検もしてくれるので、必要に応じて修理や部品の交換なども行ってもらうことができます。
掃除以外に修理や交換といった作業が追加されるかどうかで、費用は異なりますが、早期に修理や交換をすることでエコキュートの寿命を延ばせるので、なるべく同じタイミングで対応してもらうようにしましょう。
6.エコキュートの点検・掃除を行う業者を選ぶ際のポイント
エコキュートの掃除は、住宅設備に関する業者やハウスクリーニングなどに依頼することができます。
数ある業者の中から選ぶ必要があるので、ここで依頼する業者選びのポイントを紹介します。
エコキュートのメンテナンスや掃除の実績が豊富であるか
エコキュートのメンテナンスや掃除の実績がどれほどあるか確認しましょう。
実績が豊富な業者であればエコキュートの扱いに慣れているので、適切に掃除やメンテナンスをしてくれます。
また、口コミ評判などもチェックして、エコキュートの扱いに慣れている業者を選びましょう。
即日対応してくれるかどうか
浴槽のお湯に汚れが浮いている、悪臭がするなど、汚れがひどい時は早めに掃除をする必要があるため、なるべく即日対応をしてくれるような業者を選ぶようにしましょう。
即日対応してくれる業者であれば、気付いた時にすぐ掃除やメンテナンスを依頼でき、改善することが可能です。
地元に密着した業者は対象エリアを絞っている分、即日対応できる場合が多いため、お急ぎの対応を希望されている方は、地元の業者から探してみると良いでしょう。
費用が明確であるか
お見積りを見る時は、総額だけではなく、どこにどれくらいの費用がかかっているのか、細かい内訳が記載されているかチェックしましょう。
見積もりの内訳が詳細に記載されているほどと、誠実に対応してくれる業者と判断できます。
また、メンテナンスで不具合などが見つかり修理が必要になった場合、追加料金が発生する可能性があるので、どのようなケースで追加料金が発生するのか、料金について細かく説明してくれる業者だと安心です。
極端に相場よりも安くないか
見積もり金額を確認する時、相場よりも極端に安い業者は避けましょう。
極端に料金が安い業者は、何かと理由を付けて追加料金を請求し、最終的に高くなってしまうことや、ずさんなお手入れや工事をされる可能性があります。
相場が分からないという場合には、複数の業者に相見積もりを取り、見比べて相場を把握した上で、相場に近い料金で依頼できる業者を選ぶと良いでしょう。
最近は無料点検と謳って訪問し、不要な工事や新しいエコキュートの交換を強引に勧めてくるケースもあります。
無料点検を謳った訪問営業に注意し、メンテナンスや掃除を頼みたい時は自ら業者を探して依頼しましょう。
7.まとめ
ふろ配管や貯湯タンクのお手入れをすることで、お湯を清潔な状態に保つことができます。
エコキュートの稼働効率や寿命にも関わるので、定期的に掃除をすることを心がけましょう。
普段の掃除だけではどうにもならない汚れや、手入れする時間や余裕がない時はプロに依頼するのもオススメです。
エコキュートの掃除やメンテナンス実績が豊富な信頼できる業者に依頼しましょう。
エコキュートは日々の生活の中で必ず必要なものであり、経年によって劣化が生じるため、大切なマイホームのメンテナンスはとても重要です。
チカラもち栃木店では、お家にお伺いして行う診断やお見積もり作成は全て無料で実施しておりますので、少しでも気になることがあれば、お気軽にご相談ください。
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