「エコキュート」は、空気の熱を利用してお湯を沸かす給湯器です。光熱費の節約や省エネに期待できるので、導入を検討している方も多いでしょう。このようなメリットもありますが、お湯が足りなくなったり、水圧が弱かったりするなどのデメリットもあります。
エコキュートを導入するなら、メリットだけではなくデメリットについても理解しておきましょう。
今回の記事ではエコキュートがお湯切れをした際の原因と、その対策方法について解説していきます。
「エコキュートを使っていて、いつもお湯切れになってしまう」「これから導入したいけど、お湯切れが気になる」という方は、ぜひ最後までご覧ください。

エコキュートはどうやってお湯を作っているのか?

そもそもエコキュートを使っていて、なぜお湯切れが起きてしまうのか分からない方もいるでしょう。
エコキュートでお湯切れが発生してしまうのは、お湯を作る仕組みが関係しているのです。はじめに、エコキュートがお湯を作る仕組みについて解説していきます。

エコキュートの仕組み

エコキュートでは、空気の熱を利用してお湯を沸かします。
作ったお湯を溜めておくための「貯湯タンク」と、「ヒートポンプユニット」を設置する必要があり、ヒートポンプユニットで空気中の熱を集めてお湯を沸き上げるのです。ヒートポンプユニットがお湯を作る流れは以下のとおりです。

1.ファンを使って空気中の熱を取り込み、「空気熱交換器」で自然冷媒(CO2)を吸収します。

2.熱を取り込んだ自然冷媒は、「圧縮機」で圧力をかけて高温にします。

3.高温になった自然冷媒は、「水熱交換器」の内部で熱を水に伝えてお湯を作ります。ここで作られたお湯は、貯湯タンクに蓄えられます。

エコキュートは、深夜に1日分のお湯を沸かします。
日中はあらかじめ沸かしたお湯を使うため、家庭で使う1日分の湯量を想定する必要があるのです。

エコキュートのお湯切れはどんな状態なの?

通常の給湯器を使っている場合、お湯切れなどの心配はありません。
ではなぜ、エコキュートではお湯切れが発生してしまうのでしょうか?
エコキュートは沸かしたお湯を貯湯タンクに蓄えておきますが、容量が限られているため、一定以上のお湯を使ってしまうとお湯切れが発生してしまいます。
熱湯を作るまでに時間がかかるので、お湯切れの状態が続いてしまうのです。

エコキュートがお湯切れになる原因

ここからは、エコキュートがお湯切れになる原因についてご紹介していきます。

タンクの容量が合っていない

エコキュートがお湯切れになる原因の1つとして、「家族構成やライフスタイルと、貯湯タンクの容量が合っていない」ということが挙げられます。1日に使える湯量は貯湯タンクの容量で決まっているので、そもそも家族の人数と容量が合っていなかったり、お湯を使いすぎたりしているとお湯切れを起こしてしまうのです。
エコキュートのタンク容量は、370~460Lが一般的です。メーカーによって判断基準は変わってきますが、目安は370Lで3~5人、460Lで4~7人程度となっています。タンクの容量を選ぶ際は家族の人数や、毎日どれくらいのお湯を使うのか考える必要があります。
頻繁にお湯切れを起こしてしまっている時は、使うお湯を節約するか、容量の大きなエコキュートに買い替える必要があるのです。

お湯を使いすぎてしまった

エコキュートはお湯の使い方などを自動で判断し、低コストで稼働するための学習機能が搭載されています。
この機能は非常に便利ですが、お湯を使いすぎてしまっても沸き増しはしてくれません。
家に人が集まっていたり、宿泊をしていたりする場合、お湯の使用量が一気に増えてしまうのでお湯切れの状態になる可能性が高いです。
エコキュートが普段判断している湯量では足りなくなってしまうので、お湯切れが発生してしまうのです。
お湯の使用量が多くなることが分かっているのであれば、エコキュートの「おまかせモード」は使わずに、前日の夜から満タンのお湯を蓄えられるように設定を変えましょう。おまかせモードを解除すると、お湯の上限がなくなります。電気代は高くついてしまいますが、お湯切れを防ぐことは可能です。

季節の影響

季節によって、使う湯量は変わってきます。夏は暑いので水でも問題ありませんが、冬は洗い物や洗顔の際にもお湯を使うことになります。冬はたくさんのお湯を使うことになるので、お湯切れが発生してしまうのです。

入浴スタイル

入浴時は湯船に絶対浸かるという人もいれば、シャワーだけで済ますという人もいます。湯船に浸かる派か、シャワーだけで済ます派かによっても、お湯の使う量は変わってくるのです。
湯船に浸かる派の方が使う湯量は多くなるので、お湯切れを起こす可能性も高くなります。

お湯切れにならないための対策方法

エコキュートがお湯切れになる原因について知ったところで、お湯切れにならないための対策方法についてご紹介していきます。

最適なタンク容量を選ぶ

エコキュートのお湯切れを防ぐためには、家族構成やライフスタイルに合ったタンク容量を選びましょう。エコキュートのタンク容量には目安がありますが、ライフスタイルからも容量を判断しなければいけません。
例えば3人暮らしでも朝風呂に入る習慣がある人がいたり、シャワーを頻繁に浴びたりする人がいれば、推奨されたサイズでもお湯切れになってしまう可能性があります。エコキュートを購入する時は、どれくらいのお湯を使うのかも計算・想定するとよいでしょう。

ライフスタイルによって設定を変える

エコキュートでお湯を沸かす時間を、電気代が安い深夜帯で設定している家庭も多いでしょう。沸き上げ時間を夜のみにしてしまうと、昼の時間帯はお湯を沸かしてくれません。
そのため、夜になる前にお湯切れを起こしてしまう可能性もあります。夕方にお湯切れになってしまうという家庭は、ライフスタイルに合わせてエコキュートの設定を変えてみましょう。

追い炊きはなるべく使わない

フルオートタイプのエコキュートには、追い炊き機能が付いています。
この場合「足し湯」もしくは「追い炊き」で選ぶことになりますが、追い炊きはお湯切れの原因になるのであまりおすすめできません。
エコキュートの追い炊きは、湯船のお湯をエコキュート内に循環させ、貯湯タンクの熱でお湯を温めます。タンク内の熱を使えばお湯の減りも早くなるので、お湯切れを防ぐためには「高温足し湯」を使うようにしましょう。光熱費の面で見ても、追い炊きよりも高温足し湯の方が節約になるのでおすすめです。

お湯を使わない時は「休止モード」

エコキュートは普段の湯量を記録したり、量ったりする学習機能があるため、旅行や出張などで家を空けてしまうと、エコキュートが記録する数値も低くなってしまいます。平均値が下がったままお湯を使ってしまうと、お湯切れが発生するリスクが高まります。
数日間家を空けるという時は、エコキュートを「休止モード」に設定することを忘れないようにしましょう。

今回は、エコキュートがお湯切れになる原因と、その対策方法についてご紹介してきました。エコキュートは1日分のお湯を沸き上げて貯湯タンクに蓄えているので、使いすぎるとお湯切れを起こしてしまいます。そもそもタンクの容量が家族の人数と合っていないと、お湯切れを起こすリスクが高まります。お湯切れを起こして困らないためにも、家族構成やライフスタイルに合ったエコキュートを導入しましょう。
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