家庭用の給湯システムのエコキュートは、電気を活用して水を温めてお湯を作り出します。
お風呂や調理などに使え、毎日の生活に欠かせないアイテムの1つです。
そんなエコキュートを長く使い続けるためにもメンテナンスは欠かせません。
そこで今回は、エコキュートの耐用年数に加えて、耐用年数を縮める要因となる行動やメンテナンスの重要性を解説していきます。
正しいメンテナンスの方法も一緒にご紹介していくので、エコキュートのメンテナンスに関する疑問をお持ちの方はご参考にご覧ください。

1.エコキュートの耐用年数

エコキュートを設置するにあたり、気になる点の1つに耐用年数があります。
どんな製品にも耐用年数があり、その年数を過ぎてしまうと故障といったトラブルが起きやすくなります。
エコキュートの耐用年数は約10年です。
ただし、10年はあくまでも目安となっており、設置している環境や使用する頻度などによっては寿命が早まるケースもあります。
異音や振動を感じる、水漏れを起こしている、漏電遮断器が動作してオフになるなど、異変があれば、業者に点検や修理を依頼してください。
そのまま放置してしまえば、さらなるトラブルが発生して修理費用がより高額になってしまいます。

2.エコキュートの耐用年数を縮める要因とは

エコキュートの耐用年数が縮まれば故障するリスクもアップします。
耐用年数を縮める原因となる行動は以下の通りです。

ヒートポンプの周辺にものを置いている

ヒートポンプは、空気中にある熱を吸収してお湯を沸かす仕組みです。
そのため、ヒートポンプの周辺にものを置き、吸収口や吹出口を塞ぐと空気の流れが悪くなってしまいます。
耐用年数が短くなる要因なので、エコキュートの周辺にはものを置かないようにしてください。
また、ゴミやホコリが溜まらないように掃除をするのも欠かせません。

メーカーが推奨していない入浴剤を使用している

お風呂に入る際には必ず入浴剤を使用している方もいるはずです。
しかし、その入浴剤が原因でエコキュートの寿命を縮めている可能性があります。
メーカーが推奨していない入浴剤を使用すると、入浴剤に含まれている成分が配管の劣化を早めるため、故障する要因となります。
入浴剤を使用したい場合は、メーカーのホームページを確認して指定している入浴剤のみを使うようにしましょう。
また、決められた使用量を守ることも大切です。

メンテナンスをしない

ヒートポンプの内部に汚れが溜まると故障を引き起こす要因となります。
耐用年数を縮めないためには、メンテナンスが重要です。
メーカーによってメンテナンスに最適な期間が設定されているので、点検やメンテナンスは定期的に実施してください。

3.エコキュートのメンテナンスの重要性とは

エコキュートのメンテナンスは耐久性を縮めないためにも大切な作業です。
その他にも重要な役割を担っているのでメンテナンスをしなかった場合に考えられるトラブルの事例を確認していきましょう。

お湯が汚くなる

エコキュートの貯湯タンク内には常にお湯がためてあるので、菌が繁殖しやすい環境とも言えます。
貯湯タンクや配管のメンテナンスをしないまま放置をしていると、お湯を使うたびにニオイが気になってしまうケースがあります。
お風呂では新しくお湯を入れたにも関わらず水垢や汚れが浮いているといったトラブルを引き起こす可能性もあります。
清潔なお湯を使うためにも、定期的にメンテナンスを実施してください。

光熱費が高くなる

メンテナンスを怠ると、給湯稼働率が低下してしまいます。
例えば、フィルターが目詰まりを起こしてしまえば給湯器内部の機能に支障をきたす可能性があり、稼働率や給湯効率が悪くなります。
問題がない時と比較すると、同じ湯量を作るためにかかる水道代や電気代が高くなるケースもあるため、コストを抑えるためにもメンテナンスは大切です。

消耗品が壊れやすくなる

逃し弁やストレーナーといった消耗品は劣化した際や壊れた時に単体で交換できます。
メンテナンスを怠れば、壊れる頻度もアップするため、交換費用が多くかかってしまいます。
消耗品でも購入を繰り返せば大きな出費になってしまうので、長く使い続けるためにもメンテナンスや動作の確認作業が重要です。

トラブルを引き起こす

メンテナンスを怠ると安全な生活を脅かす事態に発展する可能性もあります。
定期的な点検では、水漏れや漏電といった安全性に関わる点検も実施します。
もし点検を行わなければトラブルに気が付かずに放置することになるため、生活にも支障が出る可能性があります。
例えば、漏電を引き起こしていれば火災のリスクがあります。
水漏れを放置すればヒートポンプユニットや配管への負担が大きくなり、故障の原因にもなるでしょう。
水道代も高くなるので生活にも影響を与えてしまいます。
安心した生活を続けるためにもメンテナンスは欠かせません。

エコキュートのメンテナンス方法をご紹介

故障やトラブルを未然に防ぐため、耐用年数を縮めないためにもメンテナンスは定期的に実施してください。
自分でできるメンテナンス方法をご紹介していきます。

浴槽フィルターの掃除

浴槽内部にあるフィルターで、ゴミや汚れを湯船に通さない役割を持ちます。
定期的にフィルターの掃除をしないと配管の詰まりやお湯の出が悪くなる原因となっていまいます。
週に1回程度はフィルターを外して歯ブラシといった小さいブラシで汚れを取り除きましょう。
水垢が固まっている場合は、水垢専用の洗剤を使用して擦ると汚れが取れやすくなります。

貯湯タンクの水抜き

貯湯タンクはステンレス製なので清潔な状態を長期間長く保てるよう設計されています。
しかし、お湯を常に貯めておく場所なので、水垢が発生しやすいです。
水道水に含まれるミネラル成分も沈殿していくため、定期的に水抜きをしていかないと、不純物が蓄積し続けてしまいます。
放置をすればお湯の汚れやニオイを引き起こす他、故障にもつながります。
以下の作業で解決できますが、決して自分で行わずに必ず専門業者を呼ぶようにしましょう。

①貯湯タンクの下にあるカバーを外す
②漏電遮断器をオフにする
③逃し弁レバーを開けて貯湯タンクの中に空気を入れて1分ほど放置する
④排水栓を開いて水抜きを行う
⑤排水が止まったら給水止水栓を開けてお湯が出るのを確認する
⑥お湯が出たら逃し弁レバーを元に戻す
④漏電遮断器をオンにして混合水栓からお湯が出るか確認する

漏電遮断器のチェック

漏電が起こった際に感電や火事といったトラブルを防ぐための安全装置が漏電遮断器です。

①カバーを外して漏電遮断器のテストボタンを押す
②電源レバーがオフになるかチェックする
③オフになれば正常なので、レバーをオンに戻してカバーを付け直す

オフにならない場合は、メーカーや販売店に相談してみてください。

凍結防止ヒーターの動作チェック

寒い時期になると配管が凍結してお湯が出なくなる可能性もあります。
そのため、冬の時期には凍結防止ヒーターの電源を必ずオンにして、動作しているか確認してください。

配管の掃除

エコキュートとお風呂をつないでいる配管は汚れやすい箇所です。
一般的にエコキュートには自動配管洗浄機能が搭載されています。
しかし、取り切れない汚れが溜まっていくため、半年に1回程度は自分でも配管洗浄液を使用してメンテナンスを実施してください。

①浴槽にある循環口よりも多めに水を溜める
②洗浄剤を投入する
③洗浄ボタンを押して1時間程度洗浄水を循環させて洗浄する
④水を溜めて30分程度水を循環させてすすぎ洗いをし、排水を行う
⑤浴槽内を手洗いで掃除する

洗浄剤はメーカーが推奨しているものやメーカーから販売されているものを使用してください。

5.まとめ

エコキュートの耐用年数や耐用年数を縮める要因を解説してきました。
自分たちの何気ない行動によってエコキュートの寿命を縮めている可能性があります。
エコキュートの周辺にはものを置かず、推奨されていない入浴剤の使用も中止してください。
また、メンテナンスも欠かせません。
メンテナンスをしなければ故障やトラブルを招く要因となるので、定期的に自分自身で点検を行いましょう。
エコキュートを長く使い続けるためにも今回ご紹介した方法を参考にして、メンテナンスをしてみてください。

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