住宅の設備でも使用頻度が高い給湯器ですが、エコキュートとガス給湯器にはそれぞれメリット・デメリットがあります。
最近は、ランニングコストが抑えられるという理由から、エコキュートを選択する人が増えています。
しかし、エコキュートのデメリットをしっかりと把握しておらず、思わず導入したことを後悔してしまうケースが少なくありません。
今回は、エコキュートを導入して後悔した理由やエコキュートからガス給湯器にする際に注意したいポイントをご紹介します。

1.エコキュートを導入して後悔する理由

まずは、エコキュートを導入した際の後悔ポイントを見ていきましょう。

思っていたよりも電気代が高い

電気代が高い

エコキュートは導入する時にかかる初期費用が高めですが、ランニングコストが抑えられるというメリットがあります。
しかし、プランや使い方によって電気代が高くなってしまう可能性があります。
節約のために導入した設備でありながら、思っていたよりも電気代が高いことから、後悔してしまうのです。

元が取れない

初期費用が高いのに、寿命がそれほど長くないというのもエコキュート導入の後悔ポイントです。
エコキュートの耐用年数は約10年と言われていますが、ガス給湯器も同じ10年です。
初期費用はガス給湯器の方が安く済むケースが多いため、結果的に元が取れていないように感じることがあります。
定期的にメンテナンスを行わないと不具合が起きたり故障したりしてしまうため、10年を待たずに交換を余儀なくされることもあるでしょう。
思ったよりも電気代が高い上、元が取れないとなると、ガス給湯器のままで良かったと感じる方がほとんどのはずです。

プラン変更に手間がかかる

エコキュートのランニングコストは、プラン変更によって抑えられることがあります。
電気代が安い夜間に沸き上げを行っておく深夜電力プランは特に効果的で、導入後に変更する家庭も少なくありません。
しかし、このプラン変更を手間に感じる方もいるでしょう。
ランニングコストが抑えられるから導入したのに、細々した手間がかかると、交換したことを後悔してしまうのです。

お湯切れが起こって不便

お湯が出ない

エコキュートは、事前に沸かしておいたお湯を使う仕組みになっているため、貯湯タンクのお湯がなくなれば、お湯が出てこなくなります。
これをお湯切れと言いますが、使いたいタイミングでお湯切れが起こると、とても不便です。
もちろん、再度沸き上げを行うことでお湯は使用できますが、200Lにつき4時間以上の時間がかかってきます。
貯湯タンクの容量が少ないものを導入してしまった場合は特に残量に気を付けながら使わなければなりません。
気兼ねなくお湯を使いたいという場合は、ガス給湯器の方が向いていると言えるでしょう。

シャワーの勢いが弱い

水圧
シャワーの水圧もエコキュートの後悔ポイントになり得ます。
エコキュートのシャワーの勢いは、ガス給湯器の1/3程度と言われており、高めの水圧を求める方にとっては物足りなく感じることがあるのです。
ただ、シャワーの勢いに関しては対策方法がいくつかあります。
1つ目は、「水道直圧式エコキュート」を導入することです。
水道直圧式エコキュートは、複数個所で同時にお湯を使っても水圧が弱まらないほどのパワフルさを持っています。
2つ目は、シャワーヘッドを「低水圧用シャワーヘッド」に変更することです。
低水圧用シャワーヘッドは、その名の通り、低水圧用に作られており、シャワーの勢いを高めてくれるアイテムになっています。
3つ目は、給湯温度を高めに設定することです。
給湯温度を高めに設定すると、いざ吐水する時、丁度良い温度にするために水を多めに混ぜようとします。
水を多めに混ぜることで水圧が高まり、シャワーの勢いを上げられるというからくりです。
このように、工夫することで解消できる後悔ポイントもあります。

使える入浴剤が限られる

エコキュートの種類によっては、使える入浴剤が限られてきます。
日常的に入浴剤を使っている方にとっては、失敗したと感じるポイントになるでしょう。
また、エコキュートとの相性が悪い入浴剤を使ってしまうと、不具合が起こったり、故障したりしてしまうおそれがあります。
知らずに制限のある入浴剤を使い続けてしまい、寿命が早くなってしまったというケースも見られます。
特に入浴の時間を充実させたいという方は、エコキュートを導入する前に慎重に検討することが大切です。
もちろん、使用できる入浴剤もあるため、あまりこだわらないという方にとっては特に問題ないと言えます。

騒音トラブルが発生する

まれに、エコキュートから出る音が騒音トラブルの原因になってしまうことがあります。
とはいえ、エコキュートの騒音は、人の声で例えたとき、小さなささやき声程度の大きさだと言われています。
エアコンの室外機や扇風機などから出る騒音が50dBであるのに対し、エコキュートの騒音は40dBということからも、そこまで心配する必要がないことが分かるでしょう。
ただ、うるさく感じる音の種類は人それぞれであるため、トラブルにならないとは言い切れません。
導入してみないと分からないことでもあるため、防ぎようがないのが現状です。

2.エコキュートからガス給湯器へ変更することは可能?

エコキュートの導入に後悔したら、ガス給湯器へ変更することを考える方もいるでしょう。
エコキュートからガス給湯器へ変更することは可能です。
さらに、エコキュートと比べると、交換費用はガス給湯器の方が安く、前向きに検討しやすいと言えます。
ちなみに、ガス給湯器への変更費用相場は、15万円~25万円です。
エコキュート導入の費用相場が35万円~60万円であることを考えれば、かなり安く感じるのではないでしょうか。
10年に1度はこの程度の費用がかかることもふまえて、どちらを導入するのか検討するのがおすすめです。

3.エコキュートからガス給湯器にする時の注意点

エコキュートからガス給湯器へ変更することはできますが、その際に注意したいポイントがいくつかあります。

光熱費が高くなる

エコキュートは電気代が思ったより高くなると言っても、年間で4万円~5万円ほど節約できることがほとんどです。
ガス給湯器に変更することで、その分光熱費が高くなってしまいます。
10年に1度必要な交換費用とランニングコストを考え、負担が少なくなるのはどちらかを考えてみましょう。

割引対象外になる

オール電化住宅は電気代の5%を割引する電力会社が多いです。
この割引はオール電化住宅のみに適用されるため、エコキュートからガス給湯器に変更することで割引対象外になってしまうのです。
たった5%とはいえ、長い目で見るとかなりの額になることから、慎重に考える必要があると言えます。

災害時の生活用水を用意する

エコキュートは災害時の生活用水として使用できます。
例えば460Lの貯湯タンクであれば、4人家族で約3日~4日分の生活用水を備蓄していることになるのです。
この機能はガス給湯器にはないため、ガス給湯器へ変更する場合は、災害時の生活用水を用意する必要があるでしょう。

4.まとめ

今回は、エコキュートの後悔ポイントやエコキュートからガス給湯器に変更するときの注意点などをご紹介しました。
ガス給湯器だけでなく、エコキュートにも多様なメリットがあるため、どちらを導入するかは重視するポイントから見極めることが大切です。
例えば、生活スタイルが異なる家族がいる場合は、いつでも気兼ねなくお湯が使えるガス給湯器の方が向いていると言えます。
反対に、同じような生活スタイルであれば、エコキュートの方が節約しやすいです。
今回ご紹介した後悔ポイントや注意点を参考にして、家庭に合ったタイプを選んでみてください。

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