ヒートポンプの水漏れは、エコキュートの利用者から修理・点検依頼で連絡が多く寄せられる症状です。
毎日利用するものなので、水漏れを発見した場合はエコキュートが故障しているのか不安に思う方も多いでしょう。
ヒートポンプ周辺に水漏れがみられる原因はいくつかあり、水漏れしていても必ずしも故障しているとは限りません。
今回は、ヒートポンプの水漏れの原因や水漏れがあった際の対処法についてご紹介します。

エコキュート・ヒートポンプの水漏れ症状について

ヒートポンプの水漏れは、以下のようなことが原因で発生します。

①ヒートポンプからの結露で濡れている
②ヒートポンプの排水に不備があり、水漏れしている
③ヒートポンプの排水設備内の詰まりによる水漏れ
④ヒートポンプ内の部品や配管が劣化し、水漏れしている

ほとんどのケースが、いずれかの原因により起こりますが、水漏れの箇所がどこなのか判断できないケースも多く、そういった場合は対処にも困るでしょう。
ここからは水漏れの症状についてご紹介します。

水漏れが確認できても故障ではないケース

朝方にヒートポンプ・貯湯タンクの周辺が水で濡れていても、お昼にかけて乾き出し水漏れがなくなる場合は、ヒートポンプは故障していません。このような水漏れは、結露が原因で発生します。
ヒートポンプは夜間にお湯を作るため、朝方に結露水が発生しやすく水漏れしているように見えるのです。
もし設置依頼した業者がヒートポンプ下部にドレンホースを取り付けなかった場合、地面にそのまま水が垂れ流されてしまうので、こういった症状につながります。
結露以外で考えられる要因は、排水設備に不備があったり、異物が詰まっていたりして排水がスムーズにいかず水漏れとなることです。
異物ではなく、冬期に結露水が凍結してしまいホース内を塞いで水漏れが発生する場合も考えられます。
いずれにしても、ヒートポンプが故障したわけではないので、大きな心配はいらないでしょう。

故障が原因の水漏れは常に水漏れが続いている

朝方だけではなく、日中も乾くことなく1日中ヒートポンプ周辺が濡れている場合、注意して確認する必要があります。
配管や金具の接続部分から水が漏れている、水を使用していないのにメーターが止まっていないなどの症状はないでしょうか。
エコキュートに問題がなければ、通常お昼頃になればヒートポンプ周辺は乾いています。水漏れが続いているということは、どこかに不具合があると考えられるでしょう。配管とエコキュートの接続部分が緩んでいる、または部品の経年劣化が原因の可能性もあります。
いずれにしても、水漏れが発生し続けた状態を放置しているとその他の故障につながるだけでなく、水道代も高くついてしまうので、早急に対処する必要があります。

故障が不安な場合の水漏れ対処法

水漏れの症状から、そのまま放置しても問題ない水漏れかどうかは確認できました。
続いては、常に水漏れの状態が続いている場合の対処法についてご紹介します。水漏れの症状を確認したものの、故障かどうか迷われる方もぜひご覧ください。

まずは、給湯器側の電源を切ってコンセントを抜きましょう。
故障している状態で水を出し続けるのは、被害が大きくなるので止水するところから始めます。
水漏れを放置したままでは水道料金も上がってしまうので放置せず、早急に対処しましょう。
止水方法として、家中の蛇口をすべて閉じる、エコキュートの給水栓を閉める、水道メーターが回転していないかを確認する流れになります。
止水が完了したら、水道メーターのパイロット(水漏れを確認するためのメーター)をチェックしましょう。
パイロットの回転が止まっている場合は、エコキュートの配管が故障していると判断します。
もし止水してもパイロットが回転し続けている場合は、エコキュートの故障ではなく手前の水道管などで水漏れが発生している可能性があります。
この場合は、水道メーターの止水栓を閉めましょう。メーターを確認した後は、業者に水漏れが発生している旨を連絡します。
水漏れをどうにかしたかったとしても、勝手な判断で配管を動かしたり、応急処置をしたりするのは危険なので止めましょう。
交換が必要か、修理で済むのかは商品の状態によっても変わります。
修理が安価だとしても、劣化が原因の場合は、またいずれどこかで不具合が発生するので交換も視野に入れてチカラもち栃木店までご相談ください!※状況によっては修理ではなく交換をした方が安価に済む場合もあります。

ヒートポンプの修理代と交換費用

ヒートポンプで発生する水漏れの多くは、故障ではないケースが多いです。
しかし、水漏れの原因が故障の場合、修理が必要になり頻繁に水漏れが続けば、交換しなければなりません。
小さな部品程度の交換であれば、数万円で済みますが、ヒートポンプ内部品や貯湯タンクの交換になれば10万円以上かかってきます。
ここでは、症状別にヒートポンプの修理費用、交換費用についてご紹介します。

ヒートポンプに使用されている部品の交換費用

ヒートポンプの内部には、電装系の部品(配線や電装基盤)や給湯器にどれくらいの水が流れたかを測定する流用センサー、切換え弁、注湯電磁弁などの水量制御系の部品など、様々な部品が使用されています。
部品の交換は4万円ほどですが、電子部品は高額なものも多く、10万円ほど必要になる場合もあります。

配管の水漏れによる修理費用

水漏れが発生している場所によって、修理費用が大きく変わってきます。
貯湯タンクとヒートポンプをつないでいる外側の配管から水漏れが発生している場合、修理代金は1万~2万円程度です。
一方、ヒートポンプ内部の配管に不具合があり、水漏れしている場合は修理では対応が難しくなります。
故障や破損の状態にもよりますが、経年劣化で内部の状態が悪くなり、配管が破損して水漏れが発生している可能性が高いからです。
そういったケースの場合、修理で直せたとしてもまた新たに他の箇所から水漏れが発生したり、水漏れが原因で他の部品が故障してしまったりと修理費用もかさむので、本体すべてを交換するケースが多くなるでしょう。
ヒートポンプの使用年数が7年未満、または異常が発生してから修理までの期間が早い場合は、給湯器を交換せず修理だけで済む場合もあります。
保証期間内であればメーカーに直接連絡をしてみましょう。故障の内容にもよりますが、修理が無償で済む場合や費用を低く抑えられます。保証期間が過ぎている場合は、エコキュート・給湯器専門業者に依頼することをおすすめです。

ヒートポンプの交換の費用

エコキュートはヒートポンプと貯湯タンクが設置されていますが、それぞれの寿命は若干異なります。
貯湯タンクの寿命は10~15年、ヒートポンプの寿命は7~10年です。
タンクに不具合がなくてもヒートポンプが使えなくなってしまう場合があるので、その際は両方交換するかヒートポンプのみ交換するか選択しなければなりません。
なお、ヒートポンプのみの交換も可能ですが、その後すぐに貯湯タンクの寿命が来てしまう場合もあります。
エコキュートすべてを交換した方が費用を抑えられるケースがあるので、使用年数を考えてどこまで交換するか検討すると良いでしょう。

今回は、ヒートポンプの水漏れについて、原因から対処方法、交換が必要なケースについてご紹介しました。
ヒートポンプは省エネ機能を搭載しており、電子部品が多いことから故障も発生しやすいものです。
破損や故障の早期発見は、簡単な修理で済むケースも多いです。
例え水漏れの対処が自分でできそうだと思っても、勝手な判断で配管をいじってしまうとさらなる故障につながるケースもあります。水漏れが発生し不安な場合には、そのままにせず症状を確認し、異常を感じた場合はチカラもち栃木店までご相談下さい!

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