入浴剤には様々な種類があり、疲労回復・リラックス・ダイエットなどの目的で使用する方もいるでしょう。
しかし、エコキュートには使用できる入浴剤とそうでない入浴剤があります。
エコキュートで使用できる入浴剤は何か、またエコキュートで入浴剤を使う際の注意点をご紹介します。

■エコキュートで入浴剤は使える?

気分をリフレッシュしたい時、疲れを癒したい時など、その時の気分や体調によって入浴剤を使分けている人もいるでしょう。
しかし、エコキュートで入浴剤が使用できるのか、使用してもいいのか、悩む方もいると思います。
結論から言えば、エコキュートでも入浴剤は使用できます。
ただし、いくつかの注意点があります。入浴剤を使用したい場合は、以下の注意点に気を付けて使用しましょう。

同じエコキュートでも制限が違う

エコキュートは大まかに分類すると、フルオート・セミオート・給湯専用の3タイプに分けられます。
この中で、フルオートタイプのみ入浴剤の使用に制限があります。
他のエコキュートでは、入浴剤に特別な制限を設けていません。エコキュートなら、どのタイプでも入浴剤が使用できるのか・できないのか同じ結論だと思われがちです。
しかし、同じエコキュートでもタイプが異なれば制限も変わることを知っておきましょう。

各メーカー推奨の入浴剤が違う

エコキュートのタイプによって使う入浴剤が異なりますが、
他にもエコキュートを販売している各メーカーによって推奨している入浴剤が異なります。
基本的には粉末の入浴剤、にごり湯など白濁した入浴剤は推奨されていないことが多いです。
また、塩分・硫黄・アルカリ・酸などが含まれた入浴剤は使用を避けた方が良いでしょう。

入浴剤を使ったら追い炊きしない

追い炊き機能が付いたエコキュートでは、入浴剤を使用した際に追い炊きをしないようにしましょう。
追い炊き機能はお湯を循環させるものであり、この機能によって入浴剤が釜の中で詰まる可能性があります。
また、目詰まりの他に内部の腐食、誤作動を引き起こす可能性も否定できません。
そのため、推奨されている入浴剤以外で使用した場合は追い炊きを避けるようにしましょう。
推奨されている入浴剤であっても、心配な方は追い炊きを使わない方が安心です。

■メーカー別推奨入浴剤を紹介!

基本的にエコキュートで使用できない入浴剤には、とろみがあったりミルク成分が含まれていたりします。
なかには、生薬配合の入浴剤、硫黄やアルカリなどが含まれた入浴剤の使用を認めていないものもあります。
ここでは、メーカー別推奨入浴剤を簡単に説明しましょう。

三菱(MITSUBISHI)

「バブ(花王)」のみが使用できます。
※バブでもにごり湯系は使用できません。

コロナ(CORONA)

「バブ(花王)」、「バスクリン・きき湯(バスクリン)」、「バスロマン(アース製薬)」のいずれも使用できます。
※どれでもにごり湯、発泡タイプは使えません。「バブうるおいプラス」、「大人のバスクリン」なども使用できません。

ダイキン(DAIKIN)

「バブ(花王)」、「バスクリン・きき湯(バスクリン)」、「バスロマン(アース製薬)」どれも使用できます。
※日本の名湯シリーズの「道後」、「美作湯源」、発泡タイプは使用できません。

パナソニック(Panasonic)

「バブ(花王)」、「バスクリン・きき湯(バスクリン)」、「バスロマン(アース製薬)」のいずれも使用できます。
※にごり湯や発泡タイプ、パウダー配合の入浴剤も使用できません。

日立(HITACHI)

「バブ(花王)」、「バスクリン・きき湯(バスクリン)」、「バスロマン(アース製薬)」は使用できます。
※「きき湯 冷泉炭酸湯スパリフレッシュ」は使用できません。

東芝(TOSHIBA)

「バブ(花王)」、「バスクリン・きき湯(バスクリン)」、「バスロマン(アース製薬)」は使用可能です。
※浴槽に沈殿物が残るタイプの入浴剤は使用できません。

 

■なぜ決められた入浴剤しか使用できない?

エコキュートは、説明書または公式サイトで使用できる入浴剤が公表されています。
なぜ決められた入浴剤しか使用できないのか、その理由はエコキュートには自動追い炊き機能や保温機能が備わっているためです。
バスタブと配管がつながっている構造によって、バスタブ内の粒子や溶けにくいものが配管に入り込みやすくなっています。
利便性が高い機能ですが、その分入浴剤の悪影響を受けやすいことから、決められた入浴剤だけしか使用できないのです。

■エコキュートで使用できない入浴剤の成分

エコキュートで使用できない入浴剤の成分とその影響について説明します。

固形物

お湯に入れても溶けないタイプの入浴剤は、排水の際にフィルターが詰まる可能性があります。
特に生薬入りなどは、小さな粒がお湯に残りやすいです。

白濁、とろみ成分

白濁湯やとろみ成分が含まれた入浴剤の場合、循環フィルターが目詰まりを起こす可能性があります。
また、配管部分にも残りやすく、湯垢の付着原因にもなってしまうのです。

発泡成分

疲れを取る効能がある入浴剤には、発泡成分が含まれていることも多いです。
しかし、エコキュートに発泡成分が含まれた入浴剤を使用する場合、泡が配管内に入り込んでしまうとヒートポンプのセンサーが反応する可能性もあります。
これにより、センサーの故障や正常な作動ができない場合もあるので気を付けましょう。

硫黄・アルカリ・酸・塩分など

硫黄、アルカリ、酸、塩分などの成分が含まれた入浴剤は、金属部分の腐食や錆びの原因になります。
特に見えない部分で腐食が進むと、気が付かないうちに故障してしまう可能性も考えられます。

ゆず湯など

冬至にゆず湯を入れる家庭もあると思いますが、ゆずをそのまま取り除けば大きな問題にはなりません。
しかし、そのまま追い炊きをしてしまったり、保温してしまったりした場合はフィルターが詰まる可能性があります。
また、お湯の中でゆずが潰れてしまった場合も気を付けなければなりません。
不織布やガーゼなどで包んでからゆずを入れると、大きな問題もなく果実湯が堪能できます。

■エコキュートで入浴剤を使った場合の注意点

このようにエコキュートでは、使用できる入浴剤が決まっています。
そのため、上記のメーカー以外の入浴剤は使用しないのが良いでしょう。
中には、推奨されている入浴剤でも心配だと思う方もいます。そのような場合は、以下のことに気を付けながらメンテナンスを定期的に行うと安心でしょう。

入浴剤を混ぜて使わない

エコキュートの場合は、メーカーから推奨された入浴剤があります。
推奨された入浴剤であっても、いくつもの入浴剤を混ぜて使うのは避けましょう。
入浴剤を混ぜて使う場合、成分の変化などが起こる可能性があり、エコキュートに悪い影響を与えかねません。
また、一部のエコキュートでは複数の入浴剤使用によって機械の故障を起こす可能性もあります。
入浴剤は単品で、決められた量を守って使いましょう。

自動配管洗浄を使う

エコキュートには、自動配管洗浄機能が備わっています。
自動配管洗浄機能を使用すると、浴槽のお湯を排出したタイミングで約10Lのお湯を流して配管をきれいにしてくれます。
入浴剤を使用したら、毎回自動配管洗浄をする必要はありません。
しかし、スイッチを「入」にしておくと半年に1回のタイミングで配管の洗浄を行います。
そのため、日常的に入浴剤を使用する場合や使用頻度が高い場合は、自動配管洗浄を使うと便利です。
ご自分で掃除のタイミングに合わせて使いたい場合は、手動配管洗浄にも切り替え可能です。
これによって、浴槽にお湯を張る前に約10Lのお湯を流して配管に残ったものを流してくれますので、ライフスタイルに合わせてお手入れ方法を使い分けて見るのも良いでしょう。

エコキュートは、高コスト削減が実現できる機器です。
省エネ機能も高く、追い炊き機能などによってより便利になりました。
しかし、好みの入浴剤が使用できない、手入れが難しいなどの問題に直面する場合もあるでしょう。
それでもメーカーによって使用できる入浴剤が異なり、決められた入浴剤メーカーであれば使用しても問題ありません。
入浴剤の選びと同時に定期的なメンテナンスを心掛けて使用しましょう。

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