近年、安全性の高さや省エネ、環境への配慮などからエコキュートの導入を検討する方が増えています。
しかし、ガス給湯器や電気温水器などとは違って一体どんな仕組みでお湯を沸かしているのか、またどのようなメリットやデメリットがあるのかを正しく理解している方は少ないでしょう。

そこで今回は、エコキュートの仕組みやメリット・デメリット、床暖房の熱源にもなる多機能型エコキュートについてご紹介していきます。

那須塩原市関谷 エコキュート ダイキン 

1.そもそもエコキュートとは?

まずは、そもそもエコキュートとはどのような給湯器なのか、ガス給湯器との違いやお湯を沸かす仕組みについて理解しておきましょう。

エコキュートとは

エコキュート

エコキュートとは、大気中の熱を利用するヒートポンプ技術によってお湯を沸かす給湯器のことで、正式名称を「自然触媒ヒートポンプ給湯器」といいます。

料金が安い夜間電力を使ってお湯を沸かすため、ガス給湯器よりも光熱費を抑えられるということで、近年買い替えを検討する人が増えています。

ガス給湯器との違い

ノーリツ NORIZT GT-C2062SAWX-2BL ガス給湯器交換工事

ガス給湯器とエコキュートでは、大きな違いが2つあります。

1つ目の違いは、エネルギー源です。
ガス給湯器では、都市ガスやプロパンガスに加えて電気も使用しますが、エコキュートでは大気中の熱と電気を使用します。

2つ目の違いは、瞬間式か貯湯式かという点です。
ガス給湯器の場合は、お湯を使いたい時に点火してその都度お湯を沸かします。

一方、エコキュートの場合は、あらかじめ沸かして貯めておいたお湯を利用に合わせて消費します。
この2つの違いから、ガス給湯器よりもエコキュートの方が、少ないエネルギーで効率的にお湯を沸かせるということが分かります。
つまり、エコキュートは省エネかつ環境に優しい給湯器と言えるでしょう。

エコキュートの仕組み

エコキュートは、「ヒートポンプユニット」と「貯湯タンク」によって構成されており、貯湯タンクに入れた水をヒートポンプユニットで沸かして、再び貯湯タンクに戻すという方法がとられています。

貯湯タンクに入れた水がヒートポンプユニット内でお湯に変わり、お風呂や台所、洗面などに使用できるようになるまでの流れは、次の通りです。

①ヒートポンプユニットに付属している熱交換器で大気中の熱を内部に取り込みます。

②次に、取り込んだ熱を冷媒が圧縮機へと運びます。
冷媒とは熱を伝達するための気体で、エコキュートにおいては二酸化炭素がその役割を果たしています。
気体は圧縮すると温度が上がるという性質があるため、圧縮機を通過した冷媒は非常に高温になります。

③高温になった冷媒は、ヒートポンプ内の貯湯タンク側にある熱交換器に送られて、その熱が水を温めることでお湯に変わります。

④ヒートポンプ内でつくられたお湯は、貯湯タンクに運ばれます。

しかし、このままでは熱すぎて使用できないので、貯湯側の熱交換器で一旦、冷媒の熱を奪ってから膨張弁に送り、低温にします。
気体は圧縮すると温度が上がりますが、反対に膨張させると温度が下がるのです。

⑤最後に、貯湯タンク内の高温のお湯に水を混ぜて設定温度になるよう調節することで、お風呂や台所、洗面などに使用できるようになります。

2.ガス給湯器からエコキュートに変えるメリット

エコキュートからガス給湯器にかえるメリット

ガス給湯器からエコキュートに変えると、次の4つのメリットが得られます。

光熱費が安くなる

エコキュートの最大のメリットは、光熱費を節約できるところです。
ガス給湯器や電気温水器などよりも少ない電力でお湯を沸かせるため、現在使っている給湯器からエコキュートに切り替えると、
年間で数万円程度光熱費が安くなることもあります。

家庭のガス料金の約8割は給湯代とされているので、お湯の使用量が多い家庭ほど、経済的なメリットを実感できるでしょう。

環境に配慮できる

ガス給湯器からエコキュートへの切り替えは、経済面だけでなく環境面にもメリットをもたらします。
エコキュートのヒートポンプ技術は、再生可能エネルギーである大気中の熱を利用しています。
そのため、ガス給湯器よりもCO2の排出量が少なくなります。
従来のガス給湯器からエコキュートに変更した場合、年間で約22%のCO2量を削減できると言われています。

非常時に貯湯タンクのお湯を使用できる

エコキュートには、非常用取水栓というものが備わっています。
災害などで停電や断水になってしまった時でも、エコキュートであればこの非常用主水栓から貯湯タンク内のお湯を取り出し、生活用水として使用できます。
また、災害時にライフラインが止まってしまった場合、ガスよりも電気の方が比較的早く復旧すると言われています。
これらを考慮すると、ガスでお湯を沸かすガス給湯器よりも、電気で沸かすエコキュートの方が災害時には安心と言えます。

条件を満たせば補助金・助成金を受けとれる

エコキュートは、CO2の排出量が少なく環境に優しい給湯器として、国からも導入が推奨されています。
そのため、エコキュートを導入するにあたって、以下の条件を満たすことで国から補助金を受け取れます。

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3.ガス給湯器からエコキュートに変えるデメリット

ガス給湯器からエコキュートに変更すると、光熱費が安くなる、環境に配慮できる、災害時にも安心といったメリットがある一方で、以下のようなデメリットもあります。

初期費用がかかる

ガス給湯器からエコキュートに切り替えると、月々の光熱費は安くなりますが、初期費用が高いところが難点です。

ガス給湯器の初期費用が10~30万円程度なのに対して、エコキュートの初期費用は、機種や設置条件によっても異なりますが、40~70万円程度が相場となっています。

それでも、普段からお湯の使用量が多い家庭であれば、その省エネ性能によって比較的短期間で初期費用を回収できるでしょう。

お湯切れの心配がある

エコキュートは、深夜電力を使用して夜間にお湯を貯め、昼間にそのお湯を使用します。
貯湯タンクのお湯を使い切ってしまうと、再び沸かすまではお湯が使えません。
貯湯タンクの容量は、各家庭の人数やお湯の使用量に応じて決めます。
しかし、来客などによって普段よりもお湯の使用量が増えると、お湯切れが起こりやすくなります。
貯水タンクの容量は、多少余裕のあるものを選んでおくと良いでしょう。

設置スペースの確認が必要

エコキュートは、ヒートポンプユニットと貯湯タンクを屋外に設置しなければならないため、購入する前に十分な設置スペースを確保できるかどうか確認しておく必要があります。

最近では、小スペースで設置できる機種も多く普及しているので、「置き場がないから」と諦める前に一度チカラもちまでお問合せくださいませ!

 

4.多機能型エコキュートなら床暖房の熱源としても使える

エコキュートへの切り替えを検討している方は、この機会に多機能型エコキュートを導入することで、床暖房の熱源としても使用が可能になります。

床暖房には熱線式や、カーボン式といった電気式床暖房から、太陽熱やガス、灯油を使って温めたお湯を床下で循環させるなどの温水式床暖房まで様々な種類があります。

それらの中でも特に、省エネ・省スペースで経済的にお得な床暖房が、多機能型エコキュートで沸かしたお湯を熱源とするエコキュート床暖房です。

エコキュート床暖房の最大のメリットは、他の床暖房に比べてランニングコストが安いことです。

また、CO2の排出量も少ないので、ガスや灯油を使った温水式床暖房よりも環境に優しいところも魅力です。

これから、エコキュートを導入している方は、多機能型エコキュートも検討してみてはいかがでしょうか?

 

5.まとめ

エコキュートの魅力は、何といっても省エネで経済的なところでしょう。

光熱費の節約になる他、災害時でも貯水タンクのお湯が使用できる、CO2の排出量も少なく環境に優しい、条件を満たせば補助金が出るなどのメリットもあります。

ただし、初期費用が高い、お湯切れの心配がある、設置スペースを確保しなければならないといった点に注意が必要です。

エコキュートのメリットとデメリットをきちんと把握した上で、最適なエコキュートご検討いただければと思います。

栃木県でエコキュート交換をご検討の方は、チカラもち栃木店までお気軽にご相談ください!
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